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キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アヴェンジャー -黄金期のアメコミの雰囲気をもつ実写映画-

なんだか間にいろいろな記事を書いたのでまたもや更新が遅れました、、すみませぬ。

そしてだんだんとヘッダーの画像が複雑になってしまい反省なうです。

デザイナーとしては、複雑にしていい感じにするのは手間さえかければ簡単なので、シンプルに魅力的な絵にしたい。そもそもこれらはお手本の写真があるから絶対に似るものなので、、

しかしいよいよMCUフェイズ1の作品の紹介が終わろうとしているので、気合入れて紹介していこうと思います!!

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あらすじ

MCU5作目! フェイズ1の映画は6本なので、いよいよフェイズ1の終盤です。

実は今回の映画は他のMCUフェイズ1映画と時代設定が異なり、舞台は第二次世界大戦中、1941年。

主人公はスティーブ・ロジャース。愛国精神持ちまくりで何度も兵隊に志願しているのですが、病気持ちでありめちゃめちゃ貧弱な体なので毎回毎回落ちていました。

ところが、アースキン博士という人物に見出され、スーパーソルジャー計画という計画に参加する事になります。博士が作った超人血清を使うと、人間の限界まで肉体と頭脳が強化され、疲れなくなる最高に便利で都合が良いお薬。だいたいベンチプレスで800ポンド(362kgくらい)、走ったら時速48kmくらいのスピードで走れるくらいのスペックになります。ただし精神面にも影響があるため、博士は高潔な心の持ち主を探していたところでした。(ちなみに、MCU版のハルクはこのスーパーソルジャー計画の血清を再現する計画の失敗作ということになっています)

一方そのころ、ヨーロッパではナチスの将校ヨハン・シュミットが、北欧神話の神オーディンの宝物庫から地球に渡ったとされる、「四次元キューブ(英語名:テセラックト)」と呼ばれる超強力な物体を発見し、新型の兵器を多数開発。これによりヨハン・シュミットの率いる「ヒドラ」はナチスを離反し、世界征服を目論みます。

もちろん色々あってキャプテンがこれを止めようとする、、、というような、めちゃくちゃシンプルなお話です。


ちなみに、キャプテンアメリカのトレードマークは

コミックス初登場時はこんな感じの自己主張の激しすぎる盾を持っていますが、

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そのうちにこんな感じの丸い盾を使うようになり、こちらの方がキャプテンのトレードマークになっています。時折フリスビーのように投げて攻撃もします。模様的にはアメリカというよりプエルトリコですね。

画像2

こっちの丸い盾は、「ヴィブラニウム」という、衝撃を吸収しちゃうめっちゃ貴重な金属でできていて、キャプテンの体捌きと合わさってあらゆる衝撃から身を守ることができます。

漫画だと、キャプテンの盾だけはただのヴィブラニウムではなく「ヴィブラニウムと鋼鉄の合金」ということになっており、地球上にこれだけしか存在しない合金になってます。マイロン・マクレーン博士という人物が鋳造したものの、寝てる間に偶然成分が混ざって、戦車のハッチの型の中で精製されちゃってて製造法がわからないものになっています。これが普通のヴィブラニウムよりも遥かに強く、漫画版だと通常の物理法則の中では破壊することは不可能なレベルの意味不明なほどの防御力を持つ盾です。

こいつぁファンなら一回は矛盾(ほこたて)妄想したくなる設定ですね。

盾も肉体も、漫画版はヒーローの設定が強すぎて、厨二どころか小学生が考えたようなスペックなので、実写版は全体的に弱くなっています。実写版キャプテンの盾は同じ大きさの鋼の盾より3倍軽く、衝撃を吸収する上に高熱や放射能、ある程度の魔法の力なら防げるくらいの強さになっています。

漫画自体も他のMCUに登場するマーベルヒーローより歴史が古く、数少ないスタンリーが制作に関わっていないヒーローでもあります。

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コミックス初期の設定と、戦争映画の伝統をミックスした正統派アクション映画

まず、自分としてはキャプテンを知らない人がキャプテンに対して持ってそうな誤解を片っ端から解いていきたいと思っています。

キャプテンは見た目からして愛国精神強すぎるのですが、アメリカ政府に対して忠誠を誓っている右翼ヒーローではありません。あくまでキャプテンが守るのは「自由・平等・博愛」の三原則人々です。なので、アメリカ政府と対立することも何度もあります。(そのあたりは次作以降で改めて語ります)

さらに、キャプテンは今作でも一時は戦争の国債発行のためのマスコットとして活躍してますし、格好が古臭すぎるので(劇中でそういった描写をされるまでもなく)若干のピエロ感があります(よね?)。きっと「MCU作品でアイアンマンは見たけどキャプテンを見ていない」みたいな人はこの感じが苦手なんだと予測しますが、、、きっと格好の古臭さによるリスクは制作側も承知の上でこの作りをしてきているので、そこは飲み込んであえて見て欲しいところです。

具体的にどうこの時代遅れ気味にも見えるキャラクターのリスクに折り合いをつけているかというと、映画自体を真正面から(時代遅れな)戦争映画風に作っているのです。管楽器主体の音楽、わかりやすい鬼教官(トミー・リー・ジョーンズ)や、お約束の恋愛模様などなど、、もはや戦争映画のパロディみたいな作りです。心なしか画面の色までセピア色、、、、キャプテンアメリカはイラク戦争ではなくて第二次世界大戦時に生まれたヒーローなので、映画も敢えてある種ノーテンキなまでに素直に、ノスタルジックな戦争映画をスーパーヒーローを使ってそのままリメイクしたギリギリの作品です。

そしてさらに、この古臭さを当時のコミックスのエッセンスとしても、「古き良きアメコミ」を、同時代の映画とリンクさせてポジティブに実写に変換しているところがすごく良いです。他のMCU作品、、、どころかほとんどアメコミ作品が、原作の要素を現代的に変換しているところを、このファースト・アベンジャーだけは当時のコミックスの雰囲気を愚直なまでに実写化しているのが、実はMCU作品の中でも唯一と言っていいほどの異彩を放っています。今作の愚直さとある種の爽やかさが今後のキャプテン・アメリカの物語を見る上でもめちゃめちゃに効いてきます。

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心だけは最初からヒーロー

また、キャプテン・アメリカはアイアンマンやマイティソーと根本的に違う点があります。他の二者が「スーパーパワーと向き合い、力の使い方を考えてヒーローになる」のを描いているのに対して、キャプテンは「心だけは最初からヒーロー」なのです。血清でパワーアップしても、空は飛べないし武器は盾だけだし、、あくまで能力は人間の範囲を超えないので、宇宙人や超能力者だらけのマーベルヒーローの中ではどうやっても地味なヒーローなんですが、彼は誰よりも高潔で折れない。今作に限らず、今後どんなに敵と力の差があっても迷わず立ち向かって行きます。

何度も徴兵審査に落ちても諦めなかったように、どれだけ殴られても、どれだけ逆境でも諦めない男なのです。

「そりゃあ、第二次世界大戦時はそうだろうけど、現代の複雑な政治の渦巻く社会で、そんな愚直にはなれないでしょ? 神様とか魔法相手に折れないとタダのアホやんけ」と思ったそこのあなた! それを愚直に行くのがキャプテンなので、是非とも今作を見て、続くシリーズを確認してもらいたい! そのためにも今作を絶対に見て欲しいです。

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キャプテンが自分のイチオシキャラなので、本当は無限に書いてしまいそうなところなのですが、3000字に達してしまったので今回はここまでにします、、!

次のアベンジャーズ1でフェイズ1終了なので、ようやくここまできたかという感じですが、なんとか2020年のフェイズ4までに紹介が追いつくように頑張ります。

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Francesco Tristano 「Tokyo Stories」
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株式会社ピースオブケイクでデザイナーしています。 時折フリーランスのグラフィックデザイナーとしても活動して、その場合はCDのアートワーク等を主に作っています。
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