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カニエ・ウェスト「Jesus Is King」が突然リリースされたので、忘れないうちに色々と感想などを書き留めます

タイトルの通りなのですが、この記事はアメリカのラッパー、カニエ・ウェスト2019年10月26日発売の新作アルバム「Jesus Is King」について、ちょっと忘れないうちに感想や調べた情報をメモするためのnoteです。

カニエ・ウェストについて、知っている人もいれば、政治やゴシップなどなど音楽以外の面で名前を聞いたことがあるタイプの人もいるかと思いますが、基本的には彼の音楽の側面、というかこの新作アルバムの音楽だけを切り取って、書こうと思います。

ツイッターでカニエが確かに10月25日に出るぜ!と宣言してたけど、毎回出ないから嘘だと思っていた笑

先程、日本時間の26日AM1:00にリリースされて私のタイムラインは完全にカニエまつりが開催されています。SpotifyやApple Musicで聞けます。私はさっきカニエの公式サイトでアナログレコードも買いました。

この作品に関しては、きっとスピード勝負でめちゃめちゃたくさんの記事が世界中で生まれると予想します。なので、他の人の影響を受けないうちに自分の感想をメモしたり、自分のために情報をまとめて行きたい。この記事は予告なく更新するかもですがメモ書きなので許してください。

そして、最近ディスクユニオンブックスさんが連載している、「週刊カニエ・ウェスト」がとてもいいので、カニエ好きな人は是非フォローしてみてください。今週はこのアルバムがリリースされるという大事件があったので、週刊カニエ・ウェストの更新がたのしみです。


とりあえず、「Jesus Is King」は前作「Ye」より好き

私にとって、人生で一番好きなアルバムがカニエ・ウェストの「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」で、あのアルバムに関しては、もはやある種の人類の到達点とすら思っています。なのでカニエの新作となると、自然と期待値が上がりすぎるところがあり、毎回新作が出たら聴くのが楽しみでもありつつ、ある種の怖さもありました。

期待値があまりにも高すぎるためか、前作「Ye」は、嫌いではなかったものの、他のカニエ作品に比べると、若干の習作っぽさというか、物足りなさを感じたりもしてたのですが、今作は短いながらも一聴目から大満足でした。

理由として、今作はちょっと「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」に少し近いかも?と思うくらい色々な要素がごちゃごちゃに突っ込んであるからかもなー などと思っています。Yeezus以降は、カニエはある種のミニマリズムに興味が出ちゃってて、あれはあれで好きだったんですが、単純にそろそろ音の数が多いカニエが聴きたかった。他にこういう人がいるかは知らないけど、少なくとも俺はそうでした。

今作は色んな要素があるので、長く聞いて色々紐解いて行こうと思っとります。


カニエが創造した新しいゴスペル。

と、アップルミュージックには今作の説明がついているようですが、そう書かれるまでもなく今作は端々にゴスペルの影響を感じ取れます。

そもそもわかりやすくゴスペルをソウルフルにサンプリングした曲があったり、曲名にも思いっきり「ゴスペル」や「ゴッド」という文字が並び、もはや聴く前からゴスペルアルバムであることがわかります。

今回のカニエはカースワードを全然使っていないという噂は聞いていたけど、カースワードどころか、本当に神を讃える曲がほとんど。ライミング的には気持ちいいけど、神を讃えた歌詞より明らかに凝り尽くした音が気になる。

初めて再生したときは、チャンス・ザ・ラッパー的にゴスペル要素を使ってるのかな、と思ったけれど、あまりにやりたい放題で、一周する頃には「やっぱ全然ちがうわ」と思えました。カニエはカニエでした。

特に、ゴスペルを素材に使ってるのに、美しいコーラスやホーンの響きも印象的なのに、やたらと簡潔というか、やたらめったらループしないところが特徴。最後の曲なんて、すごく美しいのにあまりにも短く、スパッと切りすぎてて、spotifyとかで聞いてるとすぐ次のオススメ曲とかが流れちゃうから、いつアルバムが終わったのかわからなくなるくらいです。


映像作品としての「Jesus Is King」

「Ye」以降、カニエ・ウェストの作品についてはいろいろな作品の噂が出ては消え、「Yandhi」なんかも出るって言ってたのに全く出る気配もなく、正直ここ最近はカニエのリリース情報は全くあてにしてなかったので、このIMAXの映像作品すらも噂は耳にしつつも、本当に予告通り出ると思ってませんでした。ましてやアルバムについては今年中には出ないと思っていた、、、

この作品は、ジェームス・タレルの未完成の作品で撮影された31分ほどの映像作品らしいです。

調べたら美術手帖にも今年はじめにカニエがタレルの作品に寄付している記事が出てきました。

タレルって、空間と光を使った物理現象を美しく知覚させる作家ですが、作品はどこか抽象的な神話性を感じるものが多いので、それはゴスペルと組み合わせるとさぞかし美しかろう、、とかとか想像しちゃいます。そもそもローデン・クレーターちゃんと見たことないから映像でもいいからちゃんと見たい

何より、アルバムの「Jesus Is King」とどれくらいリンクしているんだろう。

そこが一番気になります。


気になった曲の感想メモ

とりあえず、全曲のクレジットがピッチフォークに載ってたのでメモ。

これ読んだだけで気になる点がありまくるが、とりあえず聴きすすめる。



全11曲で、たった27分。短すぎて無限ループしてます。AM1:00にリリースされて、いままでずっと無限ループしてます。

忘れないように特に気になった曲の今の感想をメモ。

・3曲目、Follow Godは、古いゴスペルをサンプリングしてるっぽいけど、使い方が初期のカニエのソウルネタの使い方のようで、懐かしい気持ちに。音の質感というか、サンプリングらしい古さというか、温かいノイズ感を残しているところがカニエらしいです。若干ラフなループがカニエらしい。「Watch The Throne」のOtisもダブる。

・続く4曲目、3曲目から急に切り替わる切ないギターリフから、映画「US」のBGMみたいな若干不穏なコーラスが混ざりながら、ケレン味あふれる極太シンセのベースラインが混ざっていく、、これ!これです!こういう、異なる曲が3曲混ざってポップなヒップホップトラックが出来上がる感じ。こういう音が好きです。音質まで若干差があるように感じる三曲が不思議に混ざる、ちぎれる、違う曲に変わるような構成。ヒップホップの構成的な側面がこれでもかと濃縮されている。しかもこれ、クレジットを調べたらティンバランドも関わってるんですね。どこに関わっているのか、、、もはや全然わからん!! が、曲がかっこいいのでどっかでなにかやってるんでしょう。

・8曲目、God Is、これは一聴して全員が気になるでしょう。自分が今までで一番衝撃を受けたカニエの曲は(数え切れないくらいあるが)「Runaway」でした。ギターにしか聞こえない、加工した歌声による独唱。謎の感動がある最高のパートです。しかし、このGod Isは、ギターに聞こえる加工とか、オートチューンじゃなく、カニエがめっちゃ頑張って歌っている!笑
トラックめっちゃ面白いのに、よくこれにこんな頑張った歌声載せたな! 他の人に頼んだほうがクオリティ高くはなりそうな気もするけど、このカニエの歌声には、これはこれで不思議な魅力がある、、、、気がします!

・9曲目、Hands On、かっこよすぎる。

ゴスペルシンガーのフレッド・ハモンドとやらがどれなのかはよくわからないけれど(最後のちょっとだけ聞こえる歌声ではあるはずだが、加工された歌声とかがどこまでが彼なのかわからない。)、トラックのように曲を通じて敷かれたデジタルクワイヤというか、合成音声による機械的ゴスペルコーラスと、低音の聞いたトラックとカニエのラップとの混ざり方が最高。この曲もクレジットを見るとティンバランドが名を連ねていて、この曲はティンバランドによるデジタルクワイヤ的ゴスペルコーラス曲なのでは なんて予想します。ティンバの参加曲は低音が極太。

10曲目、まさかのfeatクリプス & ケニーG

ケニーGの音が完全にケニーGでしかなく、あまりのケニーGさに出てきた瞬間に笑った。これはもはやフューチャリングっていうかサンプリングに近いのではっていうくらい無理やりな構成で、ある意味でヒップホップらしくて好き。

こういうクレジットだと、ラッパーかなにかに見えるな、、、ケニーG

なんて書くとネタ曲っぽいが、アルバム中で一番好きな曲。極限まで削ぎ落とした高音がなり続ける前半も、明らかにティンバがドラム作ってる後半もやばいし、やっぱクリプスのラップが最高。


総じて、今回のカニエはそもそもわかりやすい。

シンプルすぎて相変わらず難解そうなデザインのジャケットに対して、驚くほどポップス。前作や前前作のとっつきづらさが軽減されて、めっちゃ複雑ながらあくまでポップで良いです。

また、色々なトラックやサンプルで楽しませるだけでなく、それぞれの音の録音の音質までバラバラなところが、逆にめちゃめちゃ丁寧だな、と思いました。よくこれを丁寧に成り立たせられるなー。

歌詞については、もはや普通すぎてよくわからんので、あくまで音だけの印象です。

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L'lmperatrice 「Matahari」
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株式会社ピースオブケイクでデザイナーしています。 時折フリーランスのグラフィックデザイナーとしても活動して、その場合はCDのアートワーク等を主に作っています。
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